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光源氏で語る源氏物語
1:
MEDITATION
:
2025/04/09 (Wed) 05:59:41
この4月からNHK第二放送の古典朗読で光源氏で語る源氏物語が始まりました。ラジルラジルで過去の放送を聴くことが出来ることもお知らせしておきます。
王朝文学に始まり芭蕉に至る古典文学は読み解きの手法に沿ったもので接するのが最適でこれはテキスト自体による表記の違いから一頁にして必ずある意味不明なところ、解釈の分かれるところ、また近年の研究で新たに明らかになったところがあります。また本文に挿入された歌についてはその本歌の内容や背景に関する知識が読者にあることを前提として書かれており、詠み手の心境に想いをはせることがこれらの文学を楽しむ醍醐味となっています。
この放送では昔から加々美幸子による朗読そのものが大きな魅力となっています。
さて今回のものは解説者が今迄とは違っており好感の持てる内容で初回も読物の先の展開に関する期待を掻き立てる作者の手腕に光をあてており、僕自身この作品が登場人物の心理小説としての成立を評価するよりも読者の心理をうまく扱ったものとして位置づけたいところです。
また源氏については幾つかの現代語訳がありますがテキスト自体の登場人物が多いところに加え名の特定がこれに慣れていない現代の読者には難しいところもあり、また与謝野晶子にしても後半には本人自体が飽きてしまっているのではないかという内容の問題点もあるようです。講釈が無いとか不足しているものを最後まで楽しんだという人は少ないようで、この手の読み解きでは原文の美しさも伝われるのでお勧めします。
近年の橋本治による現代語訳等は物語のひとつの楽しみ方を伝えているだけでこれを読んで源氏はつまらないと感じてしまう人もいると思います。歌舞伎などへのアレンジも上演すると必ず一定数の観客動員が可能になるとの背景がありどうやら華やかな視覚演出が好まれているだけのようです。
尚橋本氏のゲイについては日本での検索結果がいつでもそうであるようにその説の火消しに躍起になっているようですが彼が少年時代に編み物が好きだったということは辻村ジュユサブローや高田賢三に共通するところでもあり、又彼の写真からも想像できることです。
彼が僕と同じ都立高校へ通っていたことはこれを書くに当たって検索して初めて知ったことですが明らかに僕の時代の人間との感性の違いを彼にも感じます。又あの高校の広いグラウンドには変異を育むものが潜んでいるように思うところです。僕が中学時代に新聞等で報道された事件の現場へ行って様子を伺うことを一つの趣味としていたことは以前に書いたことですが定期試験の自分の出来を気に病んだこの学校の数少ない女子生徒が教室に放火したというので見分に行ったのですが当時としては生徒によるこの手の犯行の先駆けだったということもあり事件は新聞の第一面を飾りました。
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