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スケボーと山椒太夫

1：MEDITATION:
2025/04/30 (Wed) 06:44:31: 5時ちょと前に日の出を目撃しました。現在の太陽の昇る場所は僕の窓から高い建築物にほとんど邪魔されない位置にあるのですが、今朝のその太陽の見かけの大きさ僕の記憶をたどっても異常に大きいものでした。

数年ごとに近所を歩いていて見かける人がいます。顔を判断できるほどの近距離ではなく短い時間の事なのにもかかわらず同人物だとわかるのは、彼がスケボーを見事に乗りこなしているいる印象が強いからなのですが、彼は路の段差を楽しそうに乗り越えそのスピードにも拘らず安定した走行をするので周囲の歩行者への危険を見ている僕に心配させるようなところが微塵もありません。　一度駅の周辺に差し掛からる彼を目撃したとことがありますが、彼は一瞬のうちにボードを脇に抱えてエスカレターに姿を消しました。

日本では80年代に街中でスケボーを抱える人の姿が数多く見られましたがこれは一年にも満たないことで彼らのその姿は走行に適した公園などでたまに見かける程度のことになりました。　道交法のこともあるでしょうが僕が想像するにあれをそれなりに上手く乗りこなせる者の数は意外に少なかったのも姿を消した理由のようです。スケボーが定められた場所での競技となってしまったのは残念としか言えません。

米国のスケボー文化の名残はTOMMY GUERREROの2000年代を中心に現在までにも続いている音楽にあり彼のアルバムは日本先行発売のものが後年には多くなるなど日本での人気には細く根付いたものが感じられます。
そう言う僕も実はレゲエやDEADサウンドで正にまったり感を味わえる彼のファンです。

鴎外の山椒太夫ですがネットを覗いても指摘の無いように思えることがいくつかあるので書いておきます。

鴎外による脚色のある話ですが何故この題名なのかということです。　山椒太夫は安価で手に入れた子供達の労働力を有効に使うことを優先しておりエピローグとして鴎外は彼が労働に対し賃金を支払うことで勢力を拡大した者として語っているところに鴎外が経済社会の変化をテーマとしていることが伺えこの題名としたものと僕は考えます。

次に面白いのはスーパー本尊ともいえる二人の大事にしたお守りの力です。逃走の疑惑から二人はその額に十時の焼き印を押されますが姉がその像を額に当てるとこの出来事は夢として扱われ翌日になっても彼らの額に焼き印の無いことを不審に思う者も無いことになるのですが、これは時間を遡って過去を改ざん出来るという他の説話では聴かれない様な強力なパワーの存在の可能性を示唆しているようで興味を惹かれるところです。像の額に2つの十文字が見いだされたというのも像が二人の身代わりとなったというよりその様な過去が実際にあったことを示すためのもののようで、これは近年の宇宙論の先取りのようにも思えます。

また厨子王が母に出逢えないことを他人任せにしていることだと気づくところも面白い点で再会の場面を旨く盛り上げています。