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PRESTIGE時代のMILES ANTI SDGS

2024/04/19 (Fri) 14:16:58

欧州では既に小売りの段階で導入されている砂糖税ですがどうも日本での状況はその先を行っているようで高騰している砂糖と商品にそれを上乗せしにくいという事情から砂糖の使用が控えられ人工甘味料の使用が大幅に増えているようです。しかし人工甘味料についてはどれも砂糖とは違った化学的ともいえる癖のあるものだということには変わりなくスイーツに限らず加工食品にも表示カロリーを減らしたいとう業界の思惑からも砂糖を使用することが少なくなってきているのは本来の味を優先したい人にとっては残念なことです。

先日お茶の水のD.UNIONの4店を回ったのですが平日にも拘わず店内は盛況なのですが高年者が中心で最近目立つようになったのは高齢者夫婦で購入と買取の両方を兼ねての来店で店にとっては購入のみの顧客より彼等は上客です。来店となると購入予定以外のものでもつい手を延ばしてしまうというのが危険なことでその日もMILESのCOMPLETE PRIESTIGE RECORDING (8CD)が2000円だったので購入していしまいました。

近年はクラッシク中心に聴いていることもあってジャズの久しぶりのコンボ演奏には違和感を覚えるところです。ペットやサックスはクラッシックでの演奏法とは別ものなので比較の対象とはならないのですがこれがクラリネットあたりになるとクラシック演奏家にはKELLの美しくニュアンスに富んだ演奏がGOODMANの影を薄くしてしまうというようなこともあります。

これがピアノとなるとMILESのコンボでも他の演奏者がソロを取っている時に和音でリズムをとっているだけのことがほとんどなのは音量という事情もあるので眼をつむれるのですが自分のソロの番となってもなかなかメロディー中心のプレーに移行できず恐る恐るという感じでソロに入っていくというのはよくあることでこれはアコギでフォークを歌う人がコードをかき鳴らすばかりで歌に入るタイミングが取れないでいる状態と大して変わりは無いように思えるところです。

さてMILESのPRESIGE時代というのは1951-56年のことで彼の25-30歳にあたりこれはジャズ演奏家としては音楽的な閃きとエネルギーの頂点が20代中頃にあることを考えれば新人とは既にいえない年齢です。ジャズ演奏家の年齢に関しては実際より高齢の印象が好まれということが特にBLUENOTEのジャケ写真にはその印象操作が行われていたということは以前に書いたことです。〈アラブ系の印象はマズイということでROLLINGSに関しても同様の操作があったことは明白です)

ところでMILESのこの頃の演奏はまで未熟なものであるということが時折言われているようですが、後年のCOLOMBIAで聴かれるようなフレーズのパターンは既にPRESITAIGE時代には出来上がっておりその意味では年齢相応の閃きを見せていたということになります。COOLUMBIAになると録音状態が向上し彼の演奏は洗練しまたエネルギーを感じさせるようなイメージのものに代わっただけのことで後は手を替え品を替えという方法で生き延びたということを今回まとまったものを聴いて感じたところです。

特にジャズ演奏にはエネルギーを要することがある為かB.BREWのころのインタビューでMILESが40代半ばで正直つらいというような発言をしていたのを思い出しました。

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