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ピエナールの日本録音 MEDITATION

2024/12/18 (Wed) 05:10:06

僕が15歳くらいの時ですが例によって母はカメラマンを装って近づいてくる変態男達を遠ざける為に僕を連れ立って池袋のデパートで買い物を済ました後に西口駅前近くの中国料理屋へ入りました。(まだデパート内で僕が横にいても近寄ってくる男がいたという時代でした)

自分達で決めた席に座ったのですが出入り口から離れた奥に空席をみつけたので通りかかった店主らしいオヤジに席の移動を申し出たのですが中国人らしい口調で「どこで食べても同じね」と言われ二人ともちょっとムッとしたのですが出されたものはとても良い味で「本当だったね」と満足してそこを立ち去ったのを覚えています。

自分が社会人になってもその店は営業を続けていたので僕は休日の客足の引いたころを見計らって何度か麺類を食したのですが良い味のものでした。 あの店が無くなったのは世紀末に近いころのことです。

このことが頭に浮かんだのは最近クリスマスケーキが逆さまの状態で配達されたことが話題になり「味はかわらないよ」と開き直るくらいのことがあっても良いと感じたからです。 「子供達が楽しみにしていた。」という常套句を口にする親達はやはり醜いと言うか、笑って母親がケーキを修復してやれば子供との絆を深める機会ともなると思うのですが。。

さて最近度々ピエナールというピアニストについて触れていますが彼のCDデビューは日本ビクターからのようです。バイオリンの川畠とのデュエットで4枚のCDがありその合間に発表されたソロのショパンCDはクラッシクファンから積極的な評価を受け僕もこの演奏を気に入っています。その後彼は2007年のGIBBONSの演奏を皮切りにAVIEから20枚近いCDを発表し最新のHAYDN選集(8CD)に至っています。

川畠氏のかなりの数のCDがヤフオクで100円台で出品されていることとそこそこの容姿から彼がアイドルとしての人気を短期間に得ていたことが推測されます。
この4枚のCDはどれも名曲とかアンコールピースと呼ばれるものばかりですが僕はこの手の曲についてはまとまったものを聴いたことが無く(現在のクラシックファンからは無視されているに近い)この中では愛の悲しみと題された2001年のもが印象に残りました。

これらの楽曲は巨匠と言われる演奏家のものを参考にしたり自身のアレンジで披露されるのが普通で本来なら編曲者の名を記載するべきなのですが僕がCDの添付書に眼とを軽く通した限りそれがありません。
ピアノについてはピエナールのものであることは明白なのですがバイオリンについても彼が関与している可能性はあるのではないかとも推測します。このCDでのSUMMNER TIMEとBACHのアレンジが特に面白く後者でのピエナールの演奏は素晴らしいものです

バイオリンについて部分的に高揚を感じさせるところがあるのですがそれを持続し展開するには至っておらず全体的に改善の余地があるように思われるのですが
クラシックの新人は否が応でも名演奏家の聴く者に迫ってくるような演奏を体験しているクラシックファンを相手にすることになるので彼らの道は本当に厳しいものだと実感しました。

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