DONOVAN

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シンガーライター達の現在 MEDITATION

2024/12/26 (Thu) 10:39:07

SAM SMITH, JASON MRATZ, MIKE POSNER, GEORGE EZRAと近年のチャートを賑わせた連中を取り上げてきましたが皆自作自演の昔で言うところのシンガーソングライターなのですが聴いてみれば彼等は明らかに60-70年代を中心に活躍したシンガーライター達とは違っていることに気付くはずです。

一言で言ってしまえば60-70年代の連中は自作自演者としてはまだよちよち歩きの状態だったのが近年に至ってすっかり大人に成長しているということです。

これには彼らを取り巻く音楽環境の変化がもたらしたところもありますが詩については以前のものが思わせぶりだったり優れていると受け止められることが念頭にあるような自意識過剰なところからこれらの連中はすっかり脱皮を果たしていると僕は捉えています。 聴く者に直接訴える力を身に着けた者が増えたのですね. 愛に関する詩が板についたものになりました。

又60-70年代の大物と言われた連中はギターはそこそこ練習してもボーカルに関しては練習せずそのままの方が生々しく自分達のメッセージがうまく届くものと
勘違いしていたのと聴く側にも素人らしいものが好ましいという風潮もあって若い時はともかく年をとるに従ってこれが彼らのマイナス面として目立っていくことになりました。

近年では録音技術の進歩で良い方向に音程などをうまく修正することが可能になったことに加え口先だけで歌うということがそもそもなくなったのもチャートでの成功の一因となっているようです。

更に大事なのは彼らの歌唱を支える演奏の編曲もさることながらその多彩であることに加えてミキシングルームでの音造りに力が入れられていて特にヒットしたものにはその部分に光るものが必ずと言ってもよいように存在していることです。

DONOVANに関してはSUNSHINE SUPERMAN以後にヒットしたものは歌唱に関してはMOSTはそのままではヒット曲にはふさわしく無いと判断したしたようでVOCALを二重録音にしたり演奏の編曲から録音までうまく処理されることで成功したのですがDONOVAN自身が製作に介入するようになると特にヒットを狙ったトラックのボーカルが良し悪しは別にしても地がでてしまって結果としてヒットチューンとしてはふさわしくないものになってしまったものと僕は考えています。
ただ僕などがこのVOCLALの扱いによって彼の精神的なものを明白に受け止められるようになったのはDONOVANとそれを受け止めた人間にとっては幸いなことでした。

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