困った問題 - MEDITATION
2025/01/23 (Thu) 03:46:22
THE TALE OF THE GAELについてはまだ続きがありますが今日は別件です。
米国でのLPレコードの年間売上高と売上枚数のどちらもがCDのそれを上まわったとの報道が暫く前にありました。
僕自身はヒットチャートや現役でも老骨に鞭打ってアルバムを出している連中の新譜に関しては以前からLPにて購入してきたのですがここ1-2年は円安の影響が大きく特にLPの価格が爆上がりして7000円近辺のものが多くなってきたので余程のことの無い限り購入を見合わせているのですがやはり日本での売上は落ちているいるようで僕としてはAMAZONなどが見切りをつけて場合によっては半額近くに値下げされたものを見つけては購入しています。 これには半額シールが貼られるのを心待ちにしている人々の気持ちに近いものがあります。
ところがこの様にして手に入れたLPでも実際に手に取ってみるとちょっとがっかりしてしまうことが多いのです。 これはジャケットに関することなのですが例えばNEILのWORLD REKORDやFLOYDのANIMALSリマスター盤のCDやウェブ上のサムネイルなどから受けるジャケの印象は恐らくその小さなスペースを考慮した上でデザインされたものであることを改めて認識させられるということです。
CDサイズをそのままLPサイズに拡大しただけのものはデザイン上でのバランスが崩れたり写真の小スペースにふさわしい解像度だったのものが拡大されることによって粗い解像のものとして認識されてしまうのですね。
一方2000年から2015年あたりに販売されたLPにはその無音部分にも耳につくような雑音があったものが近年では改善されているのは嬉しいことです。
これは使用されたプラスチックに混入する異物に起因するもので当時は環境問題対策からも再生プラスチックが使用されていた為です。 その後バージンプラスチック使用とうたわれたものが登場するに至ったのですが、それにしては雑音が気になると僕などは思ったですがやはり表記詐欺だったようでそのうち100%バージンというものが登場し現在ではこの様な表記が無くても再生プラスチックが使用されることは無くなったようです。
ところでこれに関しては僕が唖然としてしまったことがあります。前世紀の新品のレコードの音を体験したことが無い連中が再生プラスチックの品質に起因する雑音をLPが本来持つ問題点として理解してしまったことです。AMAZONの一般投稿欄にも「レコード特有の雑音があるのだが」という表現が現れましたがこれはレコード様へのとばっちりというか冤罪事件でしたね。