TOASTーNEIL YOUNG - GREENWASH
2025/06/27 (Fri) 04:06:46
NEILYOUNGのTOASTは2002年に録音され2022年に陽の目をを見たCARZY HORSEとのアルバムです。かれはCRAZYHORSE と PROMISE OF THE REALの二つのバンドをスタジオ、ライブともに使い分けていますがその音楽的方向性には大きな違いがあるわではなく、僕はひとつにはNEILがそれぞれのバンドのモチベイションを上げ少しでも馴れ合いの要素を軽減するすることを考えておりそれが成功していると考えています。
さてお蔵入りの理由については全部で7トラックというのがCD全盛期にあっては演奏時間が短すぎることと彼はそもそもビッグネームでありながらWRITER'S BLOCKに陥ることもなく良質のものを次々と製作できる力量のあった人なので敢えてこれを市場に出す必要が無かったからだと考えます。
内容については彼のアルバムでも上位に値する出来で聴いていると彼が各人の進行中の音を見極め自身のギターとボーカルを編み物の横糸に色彩よく縦糸を編み込みまたこれを楽しんでいるのがよくわかり、これが至福の感覚を聴くものを与えます。
この有機的な音楽作りには相当な音楽的な耳の良さが必須となるのですが同じ演奏者でもいつでも可能なことではないようです。 この能力を実感できる演奏を思いつくまま揚げると、JOAN BAEZの中期以降のレコードでこれはJONI MICHELLが達成できなかったのとは対照的でMILES DAVIS, SIZZLA, GRATEFUL DEADらの演奏が頭に浮かんできます
さらにこのアルバムを素晴らしいものにしているのは終局のトランペットの扱いでロック関係でここまで金管楽器を違和感なく導入できたものは数少ないということです。
ちょっとHIPNOSISを思わせる、とはいっても彼らの中期以降のものは駄作ですが、ジャケットは魅力的でCDを購入した後でも手元に置きたいものですが2枚組で3面にしか録音されていなくても納得できるものです。