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平均率曲集への親近感 GREENWASH

2025/12/03 (Wed) 15:25:19

バッハのトッカータにつぃてはトレヴァー ピノックのハーピシコードによる演奏があまり注目されてはいないのですが僕の好みというか、グールドのものより美しく迫ってくるものを感じます。ご存じない方の為に儀作説のあるトッカータはオルガン用のものです。

平均率に関しては心の中でいくつかの演奏がしのぎを削っている感があり現在あまり注目されていないものとしてはオルガン奏者として著名なヴァルヒャのハープシコードによるもの、カークパトリックのクラビコード(弦を上からではなく下から突き上げる方法で音を鳴らすもので、バッハはこれを製造する工房で働いていた)の演奏、そして例のピエナールによる近年の演奏などが含まれていて目移りすることおびただしい状況です。

この曲集の投稿レビューにはどうやら日頃ロックを好む人の方がこの曲集の魅力にすんなりと触れられる傾向があるように思えるのですが何故でしょう?
恐らくは平均律にはそれがヒントとなったメロディーが幾つも存在していることがこの曲集に親しみを感じることに関係しているようです。

以前触れたことのあることですが、まずSTONESのPAINT IT BLACKのボーカルメロディーがそれなのですが、それにしてもSTONESのこの曲での演奏には大きい乱れがありトラックの時間が相当短いのはそれに気づかれぬ内に早々と終了させて対応している感のあることです。 次はMOODY BLUESのON THE THRESHOLD OF A DREAMのエンディングに近いところに現れるピアノのメロディーですがこれは曲集の冒頭からの引用ということでしょう。 それにしても良い雰囲気のアルバムです
そしてZEPのBLACK DOGの冒頭からのギターリフについては発表当初から言及されていたことです。

またメロディーの繰り返しの多いところが演奏者にとっては困難なところとも思われるこの曲集なのですが、見当違いとも言われ1972年のHOT BUTERによる大ヒットPOP CORNなどと交差するところがあるように思われるところです。(のちのYMOなどテクノとして邪道)。少なくとも一時期の東京ではラジオでこればかりでうんざりさせられた記憶があります。 タクシー運転手などからも好評だったのは特に夜の無機質な光のものへと変化しきったら軽い鬱病の予感のある当時の東京の風景からの印象を伝えるものだったからのように思われます。

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