単純作業が心に投げかけるもの(1) - GREENWASH
2025/12/11 (Thu) 11:37:38
山崎製パンの工場での労働の過酷さを伝える動画が相変わらずYOUTUBEを賑わしているようですが実際にそこで働いた人のどれ程の割合がその単純作業からのストレスに耐え切れなくなって離職したかについての報告は無いようです。 又そこでの作業が原因で精神疾患に陥り障害者手帳を頂くに至ったという話しもありません。
一方で主にアジアの東南部で日本の皆様の為に一日中ひたすら魚の骨を除去する作業をしている若者やそこでのアパレル製造工場や家電製造に携わっている多くの人間が単純作業に追われているという報告があります。自身のヒット曲を数十年に渡って歌い続けねばならない人々がいます。
その労働に対する世間の価値観、報酬額、賞賛などに翻弄されるのは自己承認欲の強い人なのでしょうか?
労働の心と体への負荷の代償としてアドレナリンが分泌されその快感を達成感や充実感などと解釈している様子は何故見苦しいのでしょうか?
恐らく労働のすべてには短純作業が付きまとっているようで僕の場合それを意識し苦に思ったのは周期的にやってくる同様な内容のプロジェクトでこれに関する海外や国内業者とのやり取りにおいて自分が実際に行う同じことの繰り返しよりもそれを行う近未来を思い浮かべてうんざりしてしまうという贅沢だとも言われそうな体験ですが本人にとっては深刻な問題です。
バイオりンのクレーメルが自著で3年先の演目について決めておかねばならないということには耐えられないと書いていましたが、やはりこれは自身の根本に関する問題提起で、彼がその実力にも拘らず大きな金を稼げなかった理由の一つがあるようです。
(この項、続きます)