二重構造のノスタルジー
- MEDITATION
2025/03/07 (Fri) 17:35:51
トランプさんが日米安全保障は不公平で米国には日本を守る気が無いとの発言がありましたが、これは良い機会ですね。 ここで我が国としては「それなら日本は自身で守るにあたって核兵器の保持も検討する。また対抗処置として北朝鮮や中国との黄色連合も考慮に入れる」くらいのことは言うべきですね。
さて先日は海野十三の小説から僕がそこに描かれた東京風景へのノスタルジーについて触れましたが、一つ面白いのは彼の小説の主人公が例えば夜更けの市長などで吾妻橋あたりを深夜俳諧しながらさらに昔の面影を追い求めて楽しんでいることが語られていることです。ノスタルジーの二重構造というわけですが、昔に想いをはせるというのはどうやら次々に受け継がれていく現象でこれは古典の和歌などからも伺えることです。
また田村町に事務所を持つ主人公が登場しますが、田村町というのは現在の内幸町のことです。
実は僕の母方の叔母がそこに昔から喫茶店を開いていたのですが、彼女の娘にあたる僕の従妹が同年齢ということもあって小学生の時には一度そこへ泊めてもらったという思いでがあります。
その喫茶店はビルに挟まれた二階建でその2階を住居としていたのですが道路に面した部分には相当に広いベランダがあります。建物の正面から真っすぐに数十メートルの路が伸びていてその先は車の通る道路に行き当たっているのですが、夜その街灯に照らされた風景をふと眼にして何とも言えない都会の別世界を垣間見たような気持になりました。
冬に訪れた時は従妹と二人で日比谷公園まで歩いていきましたがそこの池の鶴の噴水の水が空中で凍っているのを見て驚いたのですが十三はこの噴水のことも描写していますが上記の夜の風景とともに僕の原風景となっています。
不二家の成功とトランペット音楽
- MEDITATION
2025/03/07 (Fri) 14:52:57
カントリーマームはその商品容量が少なくなったことでネット上でよく取り上げられる商品ですが、1992年に11.5gramのものが28個で500円だったものが2024年には10.0gramのものが18個で550円で表面上は10%の値上げとなっていますが実質これは2倍近くの値上げとなっているので詐欺などと批判されているところです
しかしこの商品の製造元不二家は近年の洋生菓子やミルキーの不振に伴う以前は必ずといってもよいほど駅前にあった販売店がその姿を消したという業績不振のイメージとは違い過去の売上業績は多少の振れはあっても安定したいるのには多少とも意外に思われるところです。
またその中にあってもカントリーマームの売上高がやはり安定しているということは、不二家の量を減らして大幅な値上げを避けるという戦略が大成功を収めているということを示しています。
そしてどうやら日本の嗜好品のメーカ―が同様な戦略で市場に対応して成功しているのは嗜好品については無くても済ますことができる(特に購入権が母親に委ねられているという背景もあり)もので表面上の価格上昇が無ければまあいいだろうという心理に乗じたものです。
僕自身はマームよりステラオバサンの方が好みなんですけどね。
さて久しぶりにというか又又ピアニストのピエナールについてです。
彼は独奏曲やバイオリンとの二重奏に加えてトランペットとの共演を2007年ごろから現在にかけてJONATHANFREEMAN-ATTWOODと繰り返し録音しています。
各種レーベルから6枚ほどのCDがあるということは彼らのこのプロジェクトに関する並々ならぬ意欲が伺われるところです。 そもそもクラシック界ではわずかな協奏曲がレパートリーとしてあるくいらいで特にピアノとの二重奏となるとこの二つの楽器の音の大きさと強さにあまりの隔たりがあるので作品自体の成立が危ういということがあります。
取り上げられているもの17世紀の作曲家によるものから近代ものまでありますがあくまでも現代ピアノを使用し又彼の強いタッチそして場合によっては彼の編曲が功を奏し未体験のトランペット音楽を新鮮な感覚で聴かせてくれます。・
一部ですあYOUTUBEでも聴けるので是非どうぞ!
ナビスコの商品と日本の油脂文化 - MEDITATION
2025/03/05 (Wed) 17:14:28
現在ではヤマザキが国内販売しているナビスコ商品についてそのオレオクッキーについて現産地が中國であることと商品自体が硬くて木材と一緒に加熱すると木材のほうが先に火がついてしまうとの内容の動画があったので気になったので書いておきます。
ナビスコ商品にはもう一つ売れ筋といっていいLITZクラッカーがありますがこちらの原産国はインドネシアでオレオ同様、箱にこれは明記されていることですが動画製作者が日本製品に比較して食感に硬さがあることを強調したいことが伺われるのですが、これには
落とし穴があります。
ショートニングは動物性、植物性を問わずトランス脂肪酸からできているものでその発癌性や血管への悪影響から危険性が指摘されている添加物で米国では
2018年には食品への添加が禁止されまた欧州では以前からスーパーなどがこれを含んだ商品を扱いっていないという状況があります。
反対に日本ではスーパーや「まちおか」の店頭でこれを使用していないクッキーをはじめとする甘味菓子を見つけること自体が困難でナビスコ商品だけが恐らくは本社の意向でショートニング不使用のものとして販売されています。 この添加物は菓子類にふわっとした食感やもちもち感を与えるものなのでこれを使用しないとなると日本のこの手の菓子類は全滅の危機に瀕することになるので使用禁止に踏み切れないということのようです。 つまりオレオとリッツの硬さはショートニング不使用の証なのですが僕の様にこちらの方が自然な風味が楽しめるということでファンがいるということにもなります。。
また日本人の油脂好きには異常なところがありそれは和牛へのこだわりで霜降りとなりまとまっていない油脂なら旨いと言って憚らずこれを珍重することです。
加工肉にしても同様な傾向があるようで輸入物のウインナに比較して脂肪含有率が30%と高いシュワッセンを好む傾向があります
とんかつにしても以前は脂肪が少ないヒレのものが好まれる傾向がありましたが現在では僕も含めて味の風味を優先する傾向が強まりロース肉一択の感があります。
ギョーザもわざわざ油を使用して焼きギョーザとするのも日本食ならではのことで、ラーメン、とんかつと並んで油脂食品文化を楽しみ植物油脂に関してもマグロのトロを珍重しサンマやウナギへのこだわりがありるのですがこれは一体何なのでしょう?
何もわからない森林火災 - MEDITATION
2025/03/05 (Wed) 05:53:34
今回の東北森林火災についての検証を試みました。
まず今回の火災が異常な規模のものであるかを判断したいのですが報道に接する限り平成以来最大のものであるというものばかりで昭和期のものとの比較さえ伝えられてないということからまず躓いてしまいます。
これからは平成以前の信頼できるデータが存在しないという状況が憶測されます。
森林火災規模の示すのに使用されているスケールが消失面積ばかりというのも片手落ちで、規模を特定するには消失体積さらに正確には消失した植物繊維の量を把握し比較することが必用です。これは言うまでもなく草地や低木、原生林とそうでない森林では同じ消失面積でも実際の消失量には大きな相違があるからです
地球規模での考察に空気中の酸素濃度が僅かでも上昇すると森林火災が多発したりその規模が大きくなるという定説に近いものがあります。海水の温度上昇によりプランクトンや藻による光合成が盛んになりこれが空気中の酸素濃度を上昇させるという説があります。近年のデータは海水表面近くの温度上昇を伝えてはいますがこれも歴史的さらに広範囲に及んだ信頼に足るデータなのかは判断のつかないところです。
海水温上昇のメカニズムについても氷山等の溶けた低温水の与える影響も含めて考察する必要があります。
というわけでまだまだ森林消失の実態とメカニズムを判断するには僕らの知識の及ぶところではないということです。
一方で人の手の入った森林は原生林とは違いその生態系は貧しいものであり特に南米原生林の上部に広がるドーム状の場所の別世界とも思える生態系の豊かさを伝えるレポートには圧倒されるものがあります。
僕は近年の餌不足による人家近くのクマの出現の原因の一つに森林の根元近くにあるべき低木等が供給する木の実などの食物が減ったことや食物としての小型動物が少なくなったこともあるように思えます
森林の下手な管理は森林の本来持つ保水力をも低下するのに加え以前書いたように管理が木材の成長をうながしその生産性を上げるのですがその様な管理下で育てられた木の柔らかく腐りやすいものであることは知っておく必要があります。 現在では木材に合成樹脂等を注入するなどの方法がとられているようですが廃棄物となったそれらの処分についても考えておく必要がありそうです。
鼻の変異 - MEDITATION
2025/03/04 (Tue) 16:20:56
古代の人骨の映像などを見ると人間の鼻梁は軟骨でできているので消失してしまうので骨が残っているだけなので人骨の持ち主の鼻の高さや鼻孔の状態はそれを支える周囲の骨の状態からの憶測に頼るところが多いのではないかと僕は思うのですがどうでしょう?
こんなことを考えるのは例えば日本人の鼻の形態の変化に興味を持つようになったからなのですが、その原因は電車の正面に座っている人間の鼻を観察して最近思うことがあるからです。 最近の大抵の人は地下鉄の中でもスマホに夢中になっているので彼らの特に顔面を観察している僕の目線にはには気付かないようです。そこで気付いたのは男女関係なく若い人たちの鼻の形態なのですが、どうもそれらが低く小型化され小さい鼻孔が上を向いている状態の人が多いように思われることです。
僕が想像するに軟骨は生まれて後他の身体の部分に比較して変化をこうむることっが多いようで、抑圧された環境下では鼻筋が通らず低く場合によっては団子鼻のような形状を生む要因にもなるようです。また一部の疾病も独特の形状を生むような説は昔に聴かされたものです。
それにしてもこの小鼻化現象は日本特有のもので他のアジア人には僕の知る限り現象として捉えられないもののようです。
以前「豚の惑星」という面白い映画がありましたが鼻穴が上をむいても先が巨大化しているわけではないので豚のイメージではなくどちらかと言えばいつの間にか店頭などから姿を消した人間型ロボットを連想させるところがあります。
これが僕の観察に偏向があるということなのかは判断がつかないことです。
ステマ食 - MEDITATION
2025/03/04 (Tue) 15:45:54
7-11のステマ弁当などは相変わらずYOUTUBEなどで叩かれているようですがあまり語られていないものに日高屋があります
日高屋の提供している野菜炒め等の料理類は10年程前に比較していつの間にかその量が半分くらいに減ってしまっており、麺類等の上にのせてある具の量も相当減っています。またその味も落ちて自分が家庭で作ったものの方が味が良いというのは料理人とはいえないような学生アルバイトを多用しているからのようです
またKFCのチキンに至ってはこれも身体に良くないとは知りながらも食べるだけの価値がある味のものだったのが材料が恐らくブラジル産や安価な鶏肉のものにいつの間にか変わってしまったようで以前のものに比較して風味の悪いもので危険を知りながらも食する
に値するものではなくなりました。
更に寂しいのはバレンタイン用の詰め合わせチョコの大きさが従来の半分くらいの大きさになってしまっていることでこの大きさでは「あられ菓子」やポップコーンのようにいくつかまとめて口に放り込まないと満足できません。
まあこれらの食品の量を控え目にするというのは政府の国民の健康を考慮した政策らしいのでこれはそれなりに評価してしかるべきことでしょう。
止まらないコンビニ攻勢 - MEDITATION
2025/03/04 (Tue) 15:20:04
僕の最寄りの駅はJRと私鉄の駅が近接していることもあってか特にファミマの出店攻勢が現在でも続いていることはコンビニという小売形態が今でも大きな利益をもたらし続けていることの証でもあるようです。
ファミマだけでも駅周囲50M内には駅前店/ビッグサン駅前店/一丁目店/一丁目南店/黒須南店/北通り店/西口店/4丁目店と8店舗ありこれに7-11とローソンを加えると20店舗を超えている状態です。
これらの店舗を観察してわかるのはこれらの店舗の客はその多くが若い通勤人で彼らの朝の通勤帯、昼食時間帯そして帰宅時間帯の店内は相当の混雑で4-5名の店員がこれに対応していますがこれ以外は閑散としており店員も1名だけというのは合理化された人員配置が徹底されていることが伺えるところです。
また購入されている商品のほとんどがいわゆる中食関連のもので3時ごろには棚に溢れるように陳列されていた弁当類が6時頃にはそのほとんどが姿を消している有様です。
これから推測できるのはネットで紹介されるような安価または無償で栄養と味に満足できるような昼食を提供できるような企業がまだ少ないこと、また一人住まいの人が増え彼らの間では自炊がそれほど行われていないことなどです。また家族の中でも個食と個人の好みを優先する傾向が強くなってきていることも中食の傾向を強めているようです。
狂言 - MEDITATION
2025/03/03 (Mon) 04:43:51
僕が純邦楽好きなのは以前にも何回か書いたことがありますがこのジャンルに接するにあたってデジタル録音のものから入門するのは僕の体験からはあまりお勧めできるものでないようです。
それはデジタル以前のコロンビア等へ録音されたものに比較すると演奏の質と録音において少なくとも現在の僕らの耳には魅力的なものに欠けているからです。
DENONの特に初期のCDの特にクラシックについてはアナログをデジタル化したもの、新録を問わず音質が悪く特に前者については同じ音源のものが新たにCD化される度に雑音処理や音楽性を無視したデジタル化作業への批判が起こるようです。
演奏の質についてはアナログ時代の名人とされた演者の力量に叶うはずはないのですが、特にLPレコードに録音された純邦楽の量は相当なもので一箱10LP位のものが10箱近くの形態で発売されたものが少なくとも近年までは良質のものが安価で入手できたのでこれを利用しない手はありません。
一箱の定価が数万円であるにも限らず戦後の純邦楽を習い事とする人々の数は多くこれらの商品が僅かの広告宣伝費でしかも予約販売の体裁をとっていたためにクラシックのバッハ全集などとともに日本のレコード会社へ莫大な利益をもたらし、これが華々しくても結果として洋楽ポップスや当時一つのアルバムが千枚も売れなかったニューロックなどと呼ばれたものを赤字でも販売できたのはこの利益処分が目的でもあったようです。
というわけで本日は近くの市民ホーで行われた狂言を楽しんできました。僕はこのホールでの催し物の予告を周辺の掲示板でチェックしているので2か月程前に19列の中央近くの良い席をシニアで3150円で入手できました。野村万作の出演ということもあってか直ぐに売り切れとなったようですが観客の7割以上は女性で年齢層は広いのですが男性はシニア中心で前方には光を放つ頭がずらりと並んでいます。
弟子達による千鳥は二人のせりふと謡が良く空間を意識させる彼らの動きや足音による音響効果も含めて満足できるものでした。最後の二人袴の上演に先だって万作が事故による交通渋滞の為遅れているので急遽代役での上演となったことがアナウンスされたのですが、全プログラム終演後彼の到着が告知され「船ふな」が急遽演じられることになりました。
残念なことにはやはり93歳という老齢の為、声量が不足し発音も明瞭でないのですがこれに対して相手方の全体のバランスを考慮をしていない発声の為もあってか僕にはイマイチのものでした。
これは何かロックやジャズのリジェンドと言われている連中の老害を思わせるるものですが僕に言わせると特にロックでは御本人にとってはリハビリを兼ねてもので、主催者は存命中に儲けられるものは頂いておこうという腹で、聴く側にしてもどうかとも思うのですがこれがリアルタイムで特定の彼等だけを体験してきたような連中となると僕の頭の中には黄信号が発せられます。ジャズについては老若男女関係なく単にジャズもどきや御座敷ジャズのご披露ばかりなので問題外です。
読み上げと海野十三 - MEDITATION
2025/03/02 (Sun) 03:29:27
僕は難読症です。文字が認知機能のトラブルで鏡面文字に見えるものには一過性のものとそうでないものがあります。モハメッドアリは文盲であったとも言われていましたが実際には難読症だったようで、このことが彼の攻撃に反映され試合を有利に導いたという説があります。
上記の甲種難読症に対して僕のは丙種難読症とされるもので原因は速読が習慣になり情報収集が先行され熟読が困難となる症状です。僕が英語の洋書を好んで読むようになったのは好きなSFやホラーの新刊の邦訳が出版されるまでに相当な時間が過ぎる当時の状況がありますが、もうひとつは英文となると邦文とは違い速読が困難で熟読が自然と求めらられることが自分の読書を楽しむ原点へ戻れるということがあったからです。それでも自分の語彙力が増加するにつれて次第に英文の速読も可能となってしまったのは痛し痒しといったところでした。
そんな自身の状況下でNHKの平日連続して放送され土曜にはその週のまとめたものが再放されていた「朗読の時間」と「古典朗読」は熟読(熟聴)の機会を僕に与えてくれそれまで何回か途中まで読んで放り出してしまった賢治の銀河鉄道などを楽しめたことは僕とって大きな報酬でした。
「朗読の時間」は終了してしまいましたがこの背景には多量と言って良いネット上で読み上げが登場したことにあるようで僕自身は一番手軽なYOUTUBEのものを聴く機会が増えています。 読み上げには声優らによるものとAIによるものがありますがそれぞれ長所と短所がいくつかあるのですが、正確な読み上げとなるとAIのものには誤読や判読不明なものを記号で読み上げてしまうものがあり、かと言って声優のものは間を取り過ぎたり概して速度の遅いものが多いのでその場合は僕は音声設定を早めに再生して楽しんでいます。
そんな中に海野十三の探偵小説があるのですが彼のものも特にトリックとそれを利用した事象の意味や動機についてツッコミどころが満載なのですが、戦前の東京を中心とした情景描写したものには自身に思い入れのある場所のものが多くノスタルジックな気分になれます。ただ彼の小説には既読感のあるものが多くこれは幼少時に小学生向きの月刊誌そのものや付録として挟まれていたB5版の小型本に彼の著作が多く掲載されていたものを読んでいながらもそのほとんどを忘れてしまっていたという事情があります。
彼は1949迄生き延び科学解説者としても知られていた人なので当時の最先端の科学知識が著作に盛り込まれており夢野久作のものは今でいわれるところの認知学を中心とした科学知識が盛り込まれているのですが両者ともこの点では同時代の他の怪奇/探偵小説の作者らに比較してこの二人は傑出しているようです。
面白いのは作品に登場する仮想敵国を久作が十三に先んじて1936年に死んでいるに関わらず米国を名指ししている一方で重三のものはロシアを想定下ものにしていることです。 もちろん中国は日本領土であった時代なので候補には上がっていません。
山林火災と人間の活動 - MEDITATION
2025/02/28 (Fri) 04:55:39
ここ数日の山林火災についての報道には僕の知る限り触れられていないことがいくつかあります。
まず今回の火災地域での過去の同様な火災の有無とその時の消失範囲についての情報です。これは山林火災の危険度がそもそも高い場所での今回の火災であったのかという判断に必要なことです。
次に火災にあった住宅等の建設場所が森林火災の際に類焼する可能性の高い場所であったかの判断です。
更に今回火災によって消失した森林が植林に始まり人の手により枝をはらうなどの作業が行なわれていたところのものかということです。 枝払いや下生えの除去等の管理は樹木の生長速度を高め結果として材木の生産性を高めることになるのでこれらの作業は相当に歴史を遡って行われてきたことなのですが、その様な過保護ともいえる状況下で得られる木材はちょうど南洋材のように強度に劣り腐りやすいことは日本の重用建築物の度重なる修理に都度用いられた材木の状態からわかることで近年の五重塔の中心柱の交換には別の寺の重要な大木を倒して敢えてそれを使用したということがあります。 果たして人間の手の行きとどいた森林が手付かずの森林に比較して燃えた時の一時的な火力が強く延焼しやすいものなのかは僕の判断するところではありませんが印象としては燃え広がりやすいところがあります。
総じて僕が気にするのは今回の森林火災とその被害について人的な要素がどれ程あるかということです。